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『都市社会地理学』 第8章 レジュメ

『都市社会地理学』

第8章 セグリゲーションとコングリゲーション

8.1社会的締め出し、人種差別、差別
「勝者」と「敗者」を分ける方法
①社会的締め出し(Parkin)
「勝者」権力を持ち、「敗者」を好ましい空間・資源から排除=排他的締め出し
(例)住宅階級の排他的行為
②人種差別(Jackson)
人種差別は社会の変わりゆく物的状態に根ざす態度から成り立っている
=場所に固有な環境に依存したもの
(例)戦後英国の人種差別の区分(Smiths.S.)
    政治文化と経済環境の相互作用を強調する視点の重要性
    →制度的差別によって人種差別が住宅配分システムに持ち込まれる
     (例)法体系、政策、自治体の土地利用条例、銀行、保険会社など 

制度的差別は人種・個人への差別を助長し、空間的セグリゼーションは、人種差別の再生産と人種間の物質的不平等の存続に寄与している

8.2 少数派集団の空間的セグリゲーション
少数派集団による居住地のコングリゲーションやセグリゲーションをホスト社会への同化とは反対のプロセス(外部からの脅威を最小化するための集団行動)として理解する

<定義と測定の問題>
少数派集団⇔正統派集団 
セグリゲーション…居住空間において少数は集団の住民がその他の住民に比べて一様に分布してない様子を指す
非類似尺度…問題点もある
 分析スケールで値が異なり、指標が不安定 都市間比較が困難
 少数派集団が内部に異質な集団を抱えている場合

少数派集団のセグリゲーションの程度は、社会経済的地位から予測される以上に大きい

同化…少数派集団が「特徴的な社会空間的存在として」維持されるか否かは同化の程度に依存
行動同化・・・少数派集団が正統派集団との共通の文化生活を獲得すること
構造同化・・・少数派集団のメンバーが正統派集団の社会的職業的階を通じて拡散すりこと
○同化する速さ程度の要因
①外部要因…正統派集団の態度や制度的差別、構造的影響
②内部要因…集団内部の凝集性
⇒紛争の程度・性質、居住地のコングリゲーションとセグリゲーションの空間的パターンが規定される

<外部要因―差別と構造的効果>
「締め出し」…少数派集団の侵入阻止
         (例)デトロイト ポーランド系黒人
少数派集団の侵入→正統派集団の撤退(崩壊点・・・黒人占拠率30%)
→2つの集団の領域的紛争の解消→少数派集団の孤立  
少数派集団の空間的孤立←住宅市場での差別 
○住宅市場での差別
3つの不利益
①居住期間の短さによる公共住宅への難しさ
②低質な住居の割り当て
③インナーシティの割当て
←不作為の差別+個人的偏見の差別
          ↓
都市計画の差別的政策により増幅(意図的な場合が多い)

○少数派集団集中の効果
否定的側面:「構造的」効果…少数派集団のその他の住民からの隔離
肯定的側面:地域商業の再生  

差別や少数派集団が低コスト住宅に集中する現象の底流にあるもの
=社会経済全般における少数派集団の地位の低さ→マルクス主義

○労働者階級における差別
少数派集団=生活の質を脅かす競争相手=経済システムのスケープゴート

少数派集団は職業構造の最下層→インナーシティへの閉じ込め
失業率の高さが、社会経済的地位向上と居住地区移動の大きな障害

<コングリゲーション―集団内部の凝集力>
少数派集団の集住の基本的機能
①防御のための集住
(例)・ユダヤ人のゲットー
  ・チャイナタウン
  ・カトリックとプロテスタント
防御機能=非自発的+自発的セグリゲーション
②相互支援のための集住
正統派集団の敵意や拒絶をさける、危険や不安を親しみや強さに変える
自助ネットワーク 福利組織 守られたニッチ 
エスニック企業・・・コミュニティ凝集の重要な要素
③文化維持のための集住
固有の文化的アイデンティティを維持・発展させる
←エスニック組織・事業・婚姻の支え
(例)ニューヨーク・ハーレム 黒人文化、ラップ
もし、集団の意識が薄いと集団の絆は表面的・情緒的になり、集団の結束と居住の集住は崩れる  (例)マルタ人
④「政治的攻勢」のための集住ー抵抗の空間
抵抗の空間…集団のメンバーが社会を相手に戦う際の「基地」を提供する
(例)ブラックパワー運動 ゲイのWest Hollywood

<コロニー エンクレイブ ゲットー>
コロニー…一時的、メンバーの受入地、同化・拡散の拠点 
エンクレイブ…長期、内部凝集力が卓越
ゲットー…長期、外部要因が卓越
○エンクレイブ・ゲットーの連続体のパターン
(例)・ユダヤ人居住区
・米国都市の黒人地区

<事例1-英国における構造的制約と文化維持>
英国の南アジア出身とカリブ出身の少数派についての構造的制約と文化的差異戦略の比較
1960年代 白人による差別-構造的制約が強調されていた
今日 社会的経済地位が向上し、郊外化・分散するエスニック集団もある
→しかし、社会的経済地位の向上が郊外化・分散を保証するものではない
→文化的差異化戦略が強調される
エスニック文化が結婚年齢、家族規模、世帯構造、女性の自立、住居の保有・立地に強く影響を与える

<事例2-大陸欧州都市における移民労働者>
先進国の労働力不足→移民による労働力で補充
移民:低賃金→安い住宅→荒廃したインナーシティ=社会経済的地位の低さ
←移民自ら招いた部分+官僚的規制や差別による増幅
(例)・ハンブルグの外国人分布
  ・フランス都市の外国人分布

正当化された排除のプロセスは人種やエスニシティの違いと相互に作用して、国によって異なる結果をもたらした
(例)英国:国民でなくても自国市民と同じ公的権利が得られる
 →人種による社会的排除のプロセスが明瞭
  ドイツ:国民でないと公的権利が得られない
 →人種やエスニシティが「欧州性」という新たな問題と入り混じる
 

2006-10-20 22:54 : 『都市社会地理学』(06学部ゼミ) : コメント : 0 :
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