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『人文地理学』序章

【序章】人文地理学のものの見方と「ヴィダルの学統」



<『星の王子さま』の地理学>
  地理学者の登場:「いつまでも変わらぬこと」を選び出す
   
  王子:素朴な疑問「はかいものは?」「そのうち消えてなくなるものは?」
サン=テグジュペリ(仏)・・・小説家/職業飛行家  -地理学とは何か?
  20c前の俗流地理学者の研究を鋭く批判
   → ①自らの体験などは不必要なのか? ②不変的なものに限定されるべき?
 ⇒地表上の人間の営みの姿と意味をすべて描くことが地理学の役割では?

☆フランスの文化伝統の地理学的なものの見方や考え方がどのようなものだったか?

<ポール・ヴィダル・ドゥ・ラ・ブラーシュ>
 ・19c後~20c前のフランス地理学伝統の中心的存在
 ・近代地理学 - 現代地理学の橋渡し的存在
 ・『フランス地理』-『フランス史大全』(歴史)←考古学者/歴史学者でなく地理学者が
   フランスの知的伝統-歴史の理解、叙述には地理学的理解が必要
    (フェルナン=ローデル、リュシアン=フェーヴル・・・歴史家)
 ・地理学的理解 - (p.6)「地理的世界は人間やその文化と歴史が・・・」
  「環境可能論」的立場 ⇔ 「環境決定論」的立場(フリードリヒ・ラッツェル)
 ・人文地理学の分析 - 人間の諸活動とそれに影響を与える身近な環境との関係
   pays(小さな共同体)・・・・生産と生活の場 -相互に影響
   地域の識別の構成 → 地的統一
    生活様式-人類学における文化・・・同じ環境下でも生活様式が異なればpaysも異なる
    アン・バディマー 「ヴィダルの学統」 人文主義的地理学提唱
 ・「地表を見る目」← デレク・グレゴリーによる分析・・・絵画としてみようとしたのでは?
/ジュールミシュレ
 ・ポール・クラヴァル 地表を見る目-2種類 水平的な眺め/垂直的な眺め
 ・「詳細な部分→全体」へと広げる
  地域の分化(違い)と統合(繋がりと纏まり)を明らかにする モザイク-モザイク画

<地域的モザイク>
 ・ヴィダルの学統 - 地誌研究を生み出す
 ・ドイツ・・・アルフレート・ヘットナー ―「地誌」分野を提唱
                     自然地理学、人文地理学を総合化、統一化
                     自然科学と人文科学の中間の位置づけ
 ・リチャード・ハーツショーン - 人文地理学「域的(地域的)差異性」の研究
                 p.15 図0-4 の概念図
       体系的地理学・・・相互に独立、関連づけられていない一般法則や規則性
       ⇒具体的地域への応用⇒地域地理学
 ・地域地理学 ― 後に批判 but地域の個性、特性の記述の重要性は疑われず
         ex)ピーター・ハゲット 「地域モザイク」
  地理的探求の原点 ― 多様性、差異性
    ハーツショーン⇔批判
    ハゲット、チョーリー →(発展)デレク・グレゴリー  ・・・ヴィダルの学統

<人文地理学のものの見方 -技術的道具>
①水平的な眺め ―接近、克明
②垂直的な眺め -位置関係、配置
  →2つの視点の融合
①・・・フィールドワーク  現場主義の科学
②・・・地図etc       歪み、事物、事象の取捨選択、コード化された情報

・地図・・・古代より原型が存在 →地理学的想像力の産物
                作図、読図―解釈的行為と知的創造行為
☆地図、地理的情報の解釈と活用・・・想像力と創造力を養うもの

<人文地理学的ものの見方 -概念的道具と関連分野>
・「意味の探求」-概念的枠組みによって地理的情報を意味へと転ずる
・概念的道具 ①人文地理学分野における仮説と歴史
        ②隣接分野における知見・学説・理論的枠組み
           ex)ラッツェル (←生物学から影響)
         図0-5 人文地理学における学問領域間の相互作用関係の地図化
            1)生態的分析 2)空間的組織 3)地域的統合

<現代の人文地理学>
・現代の社会における様々な変化・・・・paysの変化、技術革新、社会制度変革、価値観変容
状況変化、情報化、市場経済化etc
  →「ヴィダルの描写した風景画は急速にセピア色へと変色
  →変化が常態となっている世界-「変わらないもの」はあるのか?
                「はかなく美しくやがて消えていくもの」は?

《 論点 》
*自らの体験、見聞を基にした記述の必要性について。
*paysの範囲とその区別の付け方、現代への応用について。
*環境決定論的立場から地理学をみるとすれば、分析要素はどうなるのか。
 弁証法的な見方は?
*変化が常態となっている現在においての、「変わらないもの」はあるのか。


◎感想
地理学史ということで、あまり実感がわかない部分もありましたが、地理学の歴史的背景を押さえることはやっぱり大切かなと思いました。論点にある「変わらないもの」と「はかないもの」についての議論では、自分で気づかなかった点の指摘が多くて勉強になりました~
あと、地図の意味については政治的なもの以外もたくさんありそうですね。

2007-05-17 18:53 : 『人文地理学』(07学部ゼミ) : コメント : 2 :
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↓国交省ハザードマップポータルサイト
http://www1.gsi.go.jp/geowww/disapotal/index.html
2007-05-20 10:21 : aiai URL : 編集
ゼミの中でも話にあった、ハザードマップについて、国土交通省がHPを作ってました。
どこでも作られてるもんなんですね~
「国土交通省 ハザードマップポータルサイト」ってタイトルでした。
(リンクの仕方がわかんないんで・・・)
2007-05-18 21:03 : 真樹 URL : 編集
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