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『都市空間の地理学』第3章

第3章 石川(いしかわ)栄耀(ひであき)―人々の生活と都市計画―

1.1920年代の都市

1920年代…資本主義の発展に伴い、都市部の急速な発展、人口増加、都市問題の発生

都市計画揺籃期から都市計画家として活躍
新中間層をターゲットとした盛り場の研究
 盛り場=都市における人々の生活を読み解く際に基本となる要素。「交歓生活」の場


1925年『都市製作』発刊…「都市計画は既存の芸術、社会施設、工学のすべてを超えた創作の新しい一部門」

2.人間生活中心の都市計画

欧米視察旅行を通して、都市計画は生産活動を最優先させるのではなく、余暇を存分に楽しめるものにすべきだという発想が芽生える。
「人道主義の都市計画」を理想とした。
10万人以上の大都市は、人間味が亡失しており、疎遠ではなく互いにコミュニケーションを取れる関係が都市空間では必要。その「愛」を育む為の「愛の半径」が限度を超えている。
「愛の半径」を実現するためには「集落」という単位が必要。
「大都市の小都市化」を主張=生活圏計画に結びつく発想(図3-1)

クリスタラーの中心地理論と同じような考え
石川…「合理的な都市配置」生産圏からではなく、生活圏からの発想
中心…人々のコミュニケーションの場であり、広場を通して人々が都市に愛着を持つ。
広場=友愛をはぐくむ場(「市民の心臓」)
日本の都市にも広場のような装置を造ることによって人々の交歓が行われることを切望。
プラス自分の住む都市に「愛」を抱けるような仕掛け
日本においてそうした効果を持つものが盛り場である。

3.盛り場論とその実践

盛り場論の特徴=商店街を主体とした盛り場の空間演出を、都市空間家としていかに行うべきか。「親和感情」を育む為に賑やかさをどう演出すべきか、が焦点に当てられている。

明治以降は商店街を主体とした「総合盛り場」がメイン。
「日本の商店街は、商店街と同時に市民クラブであり、夜の公園なのである。」
「盛り場とは、建築物で構成された都市美的区域」

特に夜の都市計画を重要視し、人間性を回復する都市計画を考える。

「官吏(技官)の本務以外」の活動を重視
都市に関するメディアでの情報発信

4.「都市計画」を超えるために

「郷土都市」…(地域)文化を重視。住民が自分の住むまちに愛着を感じられる都市。
「都市批判会」の実現を提案
都市計画と市民の視点を癒合

5.現代に生きる石川の理想

戦後の策定2大戦災復興計画特色=特別用途地区、緑地計画
歌舞伎町広場、麻布十番広場など。

夜の都市計画は結果的には消費空間としての盛り場計画へ発展するが、消費や娯楽以外の活動様式を締め出すのではなく、芸術・教育などの活動に街路や広場を開くことで、新しい関係の創出が可能になるという。

まぜ石川が歌舞伎町に広場をつくったのかという狙いや思想的背景への考察は不十分なままである。



+論点・感想+

近代日本と欧米先進諸国、伝統と革新、職務と理念・意志などの間で葛藤を経験した石川が見出した「広場」「盛り場」とは、現代都市においてどういった意味を持つのだろうか。

いくら小都市主義といっても、都市空間をデザインしたって人口の都市流入は防げないのではないのか。

2007-11-09 17:29 : 『都市空間の地理学』(07後期・院ゼミ) : コメント : 0 :
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