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『都市空間の地理学』第10章

第10章 日本の「ゲイティッド・コミュニティ」監視される郊外住宅地


1.空間を分ける境界
 ●境界・・・都市の城壁、城下町の内と外など
      目に見えないもの・・・「すみわけ」、ゲットー、集住コミュニティ
  空間的境界――可視的、不可視的
      ・・・権力誇示、社会的秩序の形成・維持、等質・異質の境界、囲い込み、排除/隔離
  (現在)かつての境界撤廃・・・歴史的遺物・遺産としての意味以外不必要
       →「すみわけ」の解消(?)⇒but以前とは異なる意味をもつ境界が存在 =「監視」
 ●ゲイティッド・コミュニティ(アメリカ)―塀、フェンスの囲い、警備員付きゲート
電子セキュリティシステム
→「要塞町」
  ☆街の外部、内部の明確な分化
 <本章の注目点>
・日本の「ゲイティッド・コミュニティ」=郊外住宅地・・・空間的境界による「閉じた」空間
・ジェンダー視点の有効性確認 ――1970年代フェミニスト地理学
                 地理空間に反映される男性優位、男性支配を検証
⇒郊外住宅地をジェンダー視点から考察(対象=日本の「ゲイティッド・コミュニティ」)
2.「監視される空間」としてのゲイティッド・コミュニティ
  ・アメリカのゲイティッド・コミュニティ ex:「コト・デ・カザ」
    対象・・・新富裕層、退職者
    gate・・・資産価値を高める+犯罪問題(ホームレス・マイノリティの差別・隔離・排除)
   フーコーのパノプティコンとしてのゲーティッド・コミュニティ
    高い塔の代わりに、内と外の区別明確化(プライベート空間確保)
    監視カメラ、電子セキュリティシステム→非人間的テクノロジー
    「監視される空間」の位置づけ
3.日本の「ゲイティッド・コミュニティ」
  ●中流向けの小規模な「ゲイティッド・コミュニティ」
  <例1:マザービレッジ岐阜>
   ・ゲートタウン構想・・・・鉄製フェンス、車入場時のカード提示、インターホン(映像録画)
                メインゲートの電子セキュリティシステム
                →無言の抑止力
                安全・安心+住民のコミュニティ(ネット、公園など)             
  <例2:高森台の家>
   ・「安全な街づくり」・・・外周の塀(高さ2M)、入り口制限、監視カメラ(自動録画)→侵入者排除
     (特徴)物理的境界による内と外の明確化/監視主体―電子セキュリティ、カメラ  
  ●「見えない」境界で囲われた郊外住宅地
    日本の住宅事情・・・安全安心の付加価値 ex)オートロック、セキュリティサービス
    例)C社 「セキュリティタウンシティ」の実現化目指す
   「リフレ岬望海坂」 ・平成バブル期・・・リゾート建設計画→×
                              →(転換)住宅地開発(眺望+リゾート性)
             ・他社との差異化・・タウンセキュリティシステム
                       24時間警備員、webカメラによる住民同士の「見守り」
                       人の目+webを通した住民の目=監視でなく見守り
             ・ある程度安定した収入・蓄えのある住民
             ・街のIT化・・・パソコンを介したメディアコミュニケーション
                     →パソコン不得手の人は「見守り」不可能?
4.「商品」としての郊外住宅地
    ニュータウンを生きること=商品世界を生きること(若林)
 ex)望海坂(C社)
   ・生活スタイルの提示による価値の付加(リゾートイメージ、植物の世話など)
   ・住民の商品化(住民=住宅地のパーツとしての商品)・・・他者からの視線を意識→「見せる」場
   ・全体イメージ統一と細部での差異化
・住民専用サイト→C社によるor住民同士の監視、管理下に
   ☆プライベートな空間の商品化
☆セキュリティと商品化(外部から守る⇔外部から見られる)→自己矛盾をはらむ
5.マスキュリニティを代行する最新テクノジー
  ・外から切り離された監視・管理される空間=防犯の役割+商品イメージ
  ・管理と監視・・・住民からのwebカメラ録画機能要望 ―管理ではなく監視へ強化の側面
  ・住民層・・・(アメリカ)富裕層 (日本)経済的に安定した生活を送れる人々
         =住民のフィルタリング(所得とセキュリティ意識に関して)
  ・安全の商品としての有償化
    →特定所得層階層による空間的占有
    「見えない」境界→「見える」境界へ向かう兆し・・・外部者の他者化、差異化による排除装置
  ・家族を守る装置―ジェンダー的役割分業、職住分離の場としての郊外
            →「管理・監視」される空間へ
   ⇒マスキュリニティが発揮される場
    webからIT設備 ―マスキュリニティの権力行使(家族を守る装置)
  ●都市/郊外の空間的分離
   郊外の「見えない」諸権力
   →ジェンダー的役割分業との結びつき
 ☆空間に投影された諸権力解明にはジェンダーの視点が有効である
 
【論点】
・近いのにメディアコミュニケーション?監視(管理)空間におけるコミュニティについて。
・橋本先生の話(暗証番号が多いと不便?)
・上流はどういう嗜好か?(個別でセキュリティ管理?)
・監視は見える方向へ向かうのか?(壁の明確化、「カメラ設置中」の表示)
・内と外の意味がかわったのか?(ゲートの中と外)

2007-12-14 13:34 : 『都市空間の地理学』(07後期・院ゼミ) : コメント : 0 :
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