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『社会学』第10章

第10章 国家とグローバリゼーション


①グローバリゼーションとナショナリズム
<グローバル資本主義とテロリスト>
・2001年、9月11日、WTCなどに同時多発テロ
            ⇒結果的に強烈なナショナリズムの感情の露出
・グローバリゼーションに抵抗する試み
            =グローバリゼーションに依存、再生産へ
・では、国家とは何か。→共同体、政治的組織体
   「共同体」=ネーション
   「政治的組織体」=国家

<ネーションの起源はどこに>
・ネーションやナショナリズムは近代主義的見方である。
    )「中心」国家が「周辺」国家を政治的組織体へ動員する中で形成された。
    )「出版資本主義」無しには想像された共同体としてのネーションは誕生しない。
    )産業化に適合的な原理としてのナショナリズムにより、ネーションの一般化。

<近代の産物か、それとも永続するのか>
・ナショナリズム現象への社会学的アプローチは近代主義の洗礼を受けている。
・「エスニックな共同体」=エトニ byスミス
          ⇒近代的なネーションであっても、それが成立し維持されていくためには、エトニに起源をもつエスニックな基礎が必要。
   But・エトニに内在する諸性質だけでは、近代的なネーションの成立を完全には説明しきれない。

②「ネーション」日本の創出
<「日本」とは何か>
・「日本人」、「日本」、「倭人」…「日本」を歴史的に相対化
But 日本という国制のもとにおかれているだけで、その人間が日本というネーションの一員になるわけがない。
・ネーションの原初性はいかに創造/捏造されていったのか。

<「国民国家」成立の世界的歴史背景>
・日本が西洋の模倣を始めた時期=「国民国家」が世界的に確立する時代
   ⇒後発国が技術や制度を導入することで体裁は整う。
   But 民衆を巻き込む必要がある。
         ⇒ネーション形成の力が社会や文化によって様々な形をとる。

<「国民」を作り出す―包括される多様な階層>
・ネーション形成に至る前の社会には、さまざまな属性に基づく多様な亀裂。
⇒1つのネーションへ包摂 +民衆を「市民」に
                    ∵スミスの考え
⇒ネーションを立ち上げる +排除されていた社会階層を包摂し動員
・ex.)日本の場合…武士、中間層、下層→四民平等
But 人々が身体と意識の中に刻み込むためには、一連の体験が必要である。

<想像力としてのネーションへ>
●原型としての「エスニック共同体」をいかに創出するか。
→天皇、大河ドラマ…
●人々が意識を変えていく過程で「同時性の体験」が積み重ねられていく。
→新しい秩序の形成、日常… →無意識に「国家的なもの」

<境界の確定と「他者性」の生産>
●ネーションは境界を制定し、「内部」を作る。
→「他者」の処遇、同化政策…
But 結果として、差別化を含む「他者」意識を再生産

<消費されるナショナリズム>
・国家体制の危機⇒ナショナリズムによって社会を安定させたい。
But ナショナリズムを物理的に強制しきれない
         →教育、メディア…
・文化的再生産の回路…国家のイデオロギー装置

③グローバル化する社会を理解する
<Think Globally>
・近代の国民国家…内部を1つの統一性をもった全体として呈示する試み
   But 東西冷戦の深刻化、経済成長と開発、交通通信や情報処理技術の発展
        ⇒「地球」という単位が現実感を出す。

<人びとはどこかでつながっている>
・グローバリゼーションのどこが新しいのか。
→「共通の変化」の存在
・一方、
 「人びとの想像力の産物として作り出される単一化された想像上の空間の存在」
・つながっているという意識→開放的な世界観の可能性
              不確定性、不安、リスク

<「グローバリゼーションの社会学」のために>
・グローバリゼーションの社会学…亀裂や対立、矛盾への着目から始めるべき。
・グローバリゼーション…一連の社会過程
    ()戦略 ()イメージ ()イデオロギー ()動員の手段 ()風景

<変化する国家像―セキュリティ、評価、メガ・プロジェクト>
・グローバリゼーション下で国家はどのように変化するのだろうか。
一国単位で経済、社会の統一が困難に & 新自由主義の台頭
→国家の影響力の低下
→国家の新しい役割へ
      )不安定性、不確実性、リスクへの個別的対応
                →監視、セキュリティ機能の強化
      )評価国家 ∵実質的影響力の保持
      )新たな開発へ ex.)メガ・プロジェクト、メガ・イベント

④グローバリゼーションの先へ
<ナショナリズム台頭のわな>
●課題●
煽情的なナショナリズムの連鎖という悪循環からいかに脱するか。
    ex.)中国の反日感情

<グローバリゼーションを飼い慣らすために>
・グローバリゼーション…国家や地域社会に対する外圧
                ex.)グローバル対ナショナル、グローバル対ローカル
             →ナショナリズム、原理主義の台頭
・グローバリゼーションに対する国家や地域の利害布置…課題やテーマによって異なった対応を示す多元的な主体が存在。
⇒影響の回路、大きさ、限界について複眼的、批判的に探究する必要がある。
                           (←脱領域化、再領域化…)

<新しい公共圏の形>
・グローバリゼーション…「共通世界」の越境的な再構築をめざす想像力の冒険
              (多様な相違にも関わらず、同一の対象に関わっている)
・トランスナショナルでマルチスケールな空間で暮らす人びと
& それによってできる越境的な空間
=グローバリゼーション研究の重要な出発点
         (∵支配的な「想像上の空間」を相対化し、乗り越える可能性がある)
・今後…
「1つのグローバリゼーションの終わり」or「グローバリゼーションの新しい始まり」


≪論点≫
①グローバリゼーション下で国家という区別は必要か。
②グローバリゼーションの恐怖が偏狭なナショナリズムへと転換するが、それをどのように主体的に介入し、コントロールすることができるだろうか。

2008-12-11 13:32 : 『社会学』(08後期学部ゼミ) : コメント : 0 :
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