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第4章 金融業の国際化と拡大

第4章 金融業の国際化と拡大


1980年代初頭の金融業の急激な変化
① 規制緩和による国内市場の開放 ②主要金融機関の市場への参加による膨大な資金の市場への流入 ③イノベーションの開発
第二次世界大戦以降、金融業界を牛耳っていた巨大商業銀行にかわり、規模がそれほど大きくない投資銀行が勢力をつける。

成長の条件と要素
1950-60年代 国内銀行の海外支店
1970年代 オフショア金融の拠点と巨大多国籍銀行によって扱われた石油収益
       発展途上国は国際金融の生産者かつ消費者としての重要な位置を占めていた。 
1980年代 国際的証券取引の飛躍的な増加 国境をまたぐ借入・貸付としてあらわれる。
       大部分の資金は先進国間でのみ行きかうようになる。
       国際金融市場を支配したのは証券会社と金融サービス会社などのノンバンク。
1990年代まで増え続ける。
1987年10月ノンバンクのリスクが未曾有のレベルに達しブラックマンデー

国際的な株式市場の形成
・1980年代以前、株取引のための国際市場は存在しなかった。
・株式の債券の国際取引は、1980年代初頭から規制緩和と大口の機関投資家が投じた巨額の資本によって、飛躍的に伸びている。
・株式市場は1980年代にいっきょに進んだが1990年代に差しかかることになると減速した。1990年代中盤・終盤には幾多の危機を迎えながらも資本化はふたたび加速した。
・各国の株式市場は成長し、時価総額が増えたものの、どの市場でもまんべんなく増加したわけではなく、一部の決まった市場(米・英・日)に集積した。

金融の証券化
・証券化=多様な金融資産や債務が売買可能な証券へと転換される。金融資産を証券化するための新しい金融イノベーションが求められた結果、多くの金融商品が生み出され、こうした商品を売買するためのより広い市場が国内金融の規制緩和と国際化によって可能となった。
・投資信託などの金融機関がシェアを増やす一方、商業銀行のシェアの低下。
・1982年の第三世界での累積債務危機発生までは、資金を調達するのに、国際的な債権よりも銀行の国際融資のほうが世界的に主流であった。
・ 国際的な資本市場での主な金融商品は、普通社債、シンジケートローン、多彩なユーロ商品、借入国の内訳は大部分がOECD諸国。
・ 国際融資では1990年に入ってから、貧困国の債務が増え、債務返済のレベルが急激に上がる傾向が強まっている。

グローバル資本市場のいま
・1980年以降の記入の著しい成長は、金融の歴史が新たな段階に達したことをあらわしているのか?あるいは、今日のグローバル資本市場の国民経済に占める構造的な比重が、以前に増して大きくなったということなのか?
・今日の金融は、1980年以前と比べ、市場取引が行われる場が一定の地域に集まっており、金融商品と実際の元となる資産との間に距離のある商品が増えた点で異なるのではないか。
・国際金融市場は、19世紀末から第一次世界大戦にかけて、今の市場と同じくらい巨大であった。秩序を維持するパックスブリタニカに守られ国際化されていたが、世界恐慌のため、金融市場の国際化はいちじるしく停滞した。
・現在のグローバル資本市場と第一次世界大戦前の金本位制の時代との違い。
① 機関投資家の扱う資金が多様化したこととその資産価値が急激に上がったこと。1990年になると投機的な商品が広まったため投機的投資の戦略を備えた機関投資家が急増。その中で最も投機的だったのがヘッジファンドである。
② 新しい情報技術がもたらす金融市場の属性=速さや瞬時に通信ができ互いに接続されていることが相乗効果で急激な成長をもたらす。
③ 金融イノベーションが爆発的に増えたことで、自由市場で取引・売買できる金融商品がより多く供給されるようになった。

金融危機
・資本市場のグローバルな統合は1990年代には経済成長を促すものとして称揚されていたが、東アジア諸国での経済危機が起き、こういった統合が問題視されるようになる。
・統合化が債務過剰を引き起こし、投資家たちは、東アジア諸国の市場に1990年代初頭になだれ込み、経済危機が起こると一気に退散したため、好景気が崩壊した。また、累積債務の規模が膨らんだ背景には、外国資本がありこれが経済危機の引き金のひとつになった。
・東アジアやロシアでの経済危機は国際金融システムの安定を脅かすものにはならなかったが、経済危機の影響を受けた発展途上国に焦点を絞れば、急激な構造調整が進められたため景気が後退する危険性は高まった。

まとめ
重要なポイント=市場と主要な金融センターの重要性が金融再編と同時に高まっていった。主な金融市場で、従来とはことなる第2のタイプ=きわめて投機的な金融商品の売買や新しい金融商品の実験といった活動が活発になる。第2の経済活動が拡大した中で「有用性」の捉え方も変化した。有用とは取引可能であることを意味し、金融商品をめぐる売買が速ければ速いほどその商品の有用性は高くなる。金融機関が技術的・資本集約的な経済活動を行うことで、こうした金融業の価値はいっそう高まる。かつてその担い手だった銀行から仲介の役割が金融センターに移ったといえる。銀行のメカニズムは単純だったが、金融市場のメカニズムは複雑で、競争が激しく、革新的でリスクが高く、高度な専門サービスが集まる金融センターでは大掛かりなインフラが不可欠となる。

2009-06-05 20:59 : 『グローバル・シティ』(09前期院ゼミ) : コメント : 0 :
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